
か、かえってきた。ついに帰ってきた。

長かった休暇からボストンに帰り、新しいセメスターが始まった。

セメスターの前日は、すごく緊張して夜もほとんど眠れなかった。

良い友達できるかな?グループの人は良い人だと良いな。英語上達してると良いな・・。

半年前の初めての授業、グループワークでできなかったことをたくさん思い出し、かなり硬くなっていた。
ジェイク

自分は結構シャイな方だし、英語が理解できなかったら・・と思うとなかなか人に声をかけられない。

特に、セメスター1ではリスニング力が低すぎて、隣に座っていたフィリピン人(ミゲル)と、グループワークのメンバーとしか仲良くなれなかった。ま、少しづつで良いんだけどさ。

さて、今回のセメスターも「隣に座っている人」にすごく恵まれたと思う。バブソンでは、1年生の時は全て固定席で、左右に座る人が誰になるかは結構重要だ。

オレの左に座っているナイスガイはイギリスから来たジェイク。ほっそりとした見た目に関わらず、起業を2-3回していると言うから面白い。

ジェイクは大学で英語文学を専攻し、友達と何か起業したらしいが失敗。その後、世界のすごいCEOはエンジニア出身であることに気づき、テックキャンプのようなところで3ヶ月コーディングを勉強し、エンジニアとして会社で働くことに。

数年働いたところで会社が倒産して自分で何かやってみることにしたようだ。最初に作ったサービスはテックキャンプのレビューサイト。アメリカには「3ヶ月でエンジニアになる」みたいなコースがたくさんあり、どれが良いのはわからないため、レビューサイトがあれば良いと思ったようだ。

サイトもできて6ヶ月で2,000ドルぐらいは稼いだようだが、レビューがなかなか集まらずうまくいかなかった。サイトのビューもなかなか増えなかったとのこと。

そんな中でやっぱり成功するならMBAだろと言うことで、起業に特化したバブソンに来た。

ジェイクは、先週金曜日に新しいサービスをリリースしたんだ!とすごく嬉しそうな顔。それは、BikeLordと言う、バイクを売り買いできるようにアプリケーションだ。

ビジネスモデルを聞くのを忘れてしまったので、今度詳しく聞いてみる。

ただ、当面の課題は「どうやってダウンロードを増やすのか」だ。結局使う人がいなければ、アプリを作っても悲しい結果に終わってしまう。

オレも、自分のやりたいことや、やっていることを話し、このサイトもそれなりに読まれてるよーと言うと、Fascinating!!を連発し、毎朝今日のビューはどれくらい?と聞いてくるやつだ。

アイディアがあっても何もしない人、起業をしたくても就活をする人がほとんどの中で、ジェイクのように失敗しながらやり続けている人はそんなに多くない。

隣に座ったことにすごく縁を感じ、これからのセメスターが少し楽しみになった。
エイミー

エイミーは、オレの右に座っているかわいらしいインド人だ。

最初は(自分もシャイで)あまり話しかけなかったが、授業中の自己紹介を経てから話しかけてくれるようになった、ありがたい。

彼女の夢は、漫画家になって漫画カンパニーを持つことだとのことで、大の日本文化好き。まぁ、一番好きな漫画は進撃の巨人、血が流れてないと面白くない、ナルトは子供向けだったと、ちょっとダークな一面を見せる。

マンガが12,3才から好きで、漫画家になりたくてアートの勉強もしたけど、親はエンジニアになってほしくて結局エンジニアとしてコードを書いていたとかいないとか。

色々とやりたいことがあるにも関わらず、なかなか一歩を踏み出せず、MBAでも就活が中心というフワフワ感はある。

インドのストーリーと日本テイストの漫画を組み合わせたらどうかな?とか自分は漫画は書けるけどストーリーが思いつかないなどと話しており、その状態でじゃあどうやったら第一歩が踏み出せるのか?と言う話をよくしている。

「こうしたらいいんじゃないか?」「ああしたらいいんじゃないか?」「じゃあ何が現実的なのか?」と話していると、目を輝かせて「いいね!じゃあこれはどうかな?」と会話を楽しんでいる。
どうやってコミュニケーションをすれば良いか

そうだ、最近思うのは「自分のやりたいこと」をはっきり相手に伝えると結構自分のことを好きになってくれる気がする。

あとは、自分の弱点だと思っていることもしっかりと伝えることかな。特に英語とか。

けど、その「自分の夢」が相手に共感を得るものであれば、話も盛り上がるし、相手の「やりたいこと」も情熱を持って話してくれる。

エイミーも、「漫画の話をしても誰も理解してくれなかった」とこぼしており、日本は「起業したい」なんて言ったら、お前はバカか、失敗すると言われるような社会だと思っている。

うわべだけでない「自分の熱意のあること」を語りあうのは、すごく楽しいし、良い関係が作れるのではないかと思った。
絶望の23週目?

すごく緊張して始まった新しいクラス、グループだけど、1週目ほどの絶望は感じていない。むしろ、希望を感じている。

なぜなら、1週目にして右と左にジェイクとエイミーという良い友人ができたから。

昨日金曜日は、セメスター1で隣に座っていたフィリピン人(ミゲル)の寮でテキーラを飲んだり、少しづつだけど、輪が広がってきている。

英語は・・結構わかるようになってきた気がする!早口の教授はよくわからないし、グループでの会話は結構ついていくのは大変だが、1対1はもう結構大丈夫。相手もこっちに合わせてくれるから。

グループワークでの発言も最初と比べたら3倍ぐらいにはなったかな。1単語(Hello)が3単語(Hello, Thank you)になったみたいな!ってのは冗談だけど笑

リスニング力がアップして、6-7割ぐらいはコンスタントにわかるようになったような、気がする。

終わらない夜はないって、本当だったんだね。もちろん、努力と涙なしにしてここまできたわけではないけど、セメスター1は本当に辛かった・・。

しかし、英語の勉強はここで終わりではない。もっと上達すれば、もっと円滑にコミュニケーションができると信じている。語学に終わりはないよ。

苦しんでいる時には上達を感じられないかもしれないけど、泣きながらでもやり続ければ絶対に効果は出るということだよ。さて・・約束守ったぞ!日曜の朝7時!みんなもオレとの約束を守って、ちゃんと英語の勉強をするんだぞ。

ではまた来週!!!